第12回は、またもや異常奏者さんの特集。驚くべきヨネミンの改造調理方法を紹介します。

自作楽器博物館 別館企画展 第12回


また異常奏者氏による投稿作品
ヨネミン研究・改造レポート

展示:2012年11月30日〜

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米本
このページ、久々の更新だけど、なんか嫌な予感がする…
異常奏者
おじゃまします。
米本
バッチリ的中!!(涙)。
異常奏者
今日はこんなものを持って来ました。
米本
あのさ〜、何度も言ってるけど、自分のサイトがあるんだからさ〜
異常奏者
あれっ? ここは異常奏者・別館イベント・スペースでしたよね?
米本
違うよ!米本電音研究所だよ!!
もぉ〜いいからさぁ…(泣)、さっさと見せてよ…。
異常奏者
今回から2回に渡り、異常奏者がヨネミンを作ったらどうなるか?
を特集いたします。
米本
なるほど!楽しみっ!  ……って、2回もぉ〜?
異常奏者
まず最初に紹介するのは、ヨネミンを使って作ったテルミン、
その名も…人造テルミン!!
米本
1回で収めようよ…。また私の家に来るの大変でしょう…。
異常奏者
じゃあペースを上げますね。
米本
うん、助かる♪
異常奏者
米本さんは、ヨネミンを弾いていて、テルミンと間違えられたことはありませんか?
米本
確かにどちらも名前に「ミン」が付いてるし、ちょっと電子楽器を知っている人ならば、テルミン?って、聞かれたことはあるよ。
異常奏者
そう思ったので、今回、ヨネミンを使って、テルミンを作ってみました。 その名も…人造テルミン!!
大事なことなので、2回言いました。
米本
でも仕組みはかなり違うよね。ヨネミンはたった1つのシンプルな発振器だけど、テルミンって、確かヘテロダインつーか、凄く簡単に言うと2つの発振器のチューニングのずれ、つまりうねりを取り出しているんだよね。
異常奏者
なので、ヨネミンを2台使って、テルミンの仕組みを再現しました。
その名も人造…
米本
えぇっ!そんなことが出来るんだ!!ヨネミンは、テルミンに比べると周波数はかなり低いよ、でも可能なのかな?
異常奏者
テルミンは最終的な出力は可聴域だけど、内部の2つの発振は、可聴域を越えてますからね。それに対しヨネミンは最大にしても可聴域の範囲ですよね。なので、回路はそのままに、ヨネミンで使っているトランスを替えました。
米本
そうなんだ!トランスを替えることによって、高い周波数が出るんだ…。
異常奏者
実際に作るまで、テルミンの構造は良く知らなかったんですが、調べてみると、ヨネミンと共通する部分が多かったんです。
米本
ん?…その共通点とは?
異常奏者
最大の共通点は、コイルによる発振ということで、それによって色々な特徴が似ているんです。
米本
そうか!トランスは電線を巻いたものだから、コイルの仲間だしね!気が付かなかったなぁ…。さすが!
異常奏者
で、そうして出来たものが、こちらになります。
米本
おぉ!ちゃんと可愛いタッパーに詰めていて、本家の感じも残ってますね(笑)。
異常奏者
そこはもちろん本家に敬意を表して、踏襲しました。やっぱりヨネミンはこうでなきゃ!
米本
嬉しいですねぇ〜!!ちょっと弾いていいかしら?
米本
うん、いいね!まさにテルミンって感じ。私、演奏下手だけど、ちゃんとしたプレイヤーの方にも試して頂きたいなぁ…。
異常奏者
ところで米本さん、この楽器の名前覚えていますか?
米本
えっ?テルミンじゃないの? …あっ!何かさっきから繰り返してたような…。
異常奏者
大事なことだから2回言ったじゃないですか!
米本
そうだったっけ?ちょっと待って、上にスクロールするから…。えーとえーと… 人造テルミン!?
異常奏者
何か気が付きました?
米本
うん、名前にヨネミンが入っていない!
異常奏者
そこじゃない!!
米本
じゃ、どこよ?
異常奏者
実はこのテルミン、単三電池1本で動作させているせいか反応する距離がとても短くて、 自然とアンテナを握るようにして演奏するスタイルになったんですね。 そこでアンテナのままだと握りにくいのでアンテナを握りやすい形状に交換出来るようにしたんです。 見てもらった方が早いと思うので、ちょっと交換しますね。

(アンテナ交換中)

はい、出来ました。
米本
あ゛〜っ!!!!!
なにこれ〜!!!
異常奏者
この世で一番握りやすいのは自分の指だったという…
米本
握りやすいもなにもさぁ!!!
異常奏者
ちゃんと自分の指を型取りして、シリコーン樹脂で作りました。 色も何度も調整して本物に近付けました。
米本
あの… 作り方じゃ…なくてさ…
異常奏者
しかもこれ、中にアンテナとなる金属が入っているんですが、それが骨の役割をして 気持ち悪い位、感触が本物に似てるんですよ!
米本
う、うん… 感触が、とかさ…ねぇ?
異常奏者
そう言わずにちょっと弾いてみてくださいよ。
米本
あ〜っ!もういやっ!すごい変な感触…。シワとか血管も浮き出ているし。
でも体の部分を型取って、電子楽器のコントローラーに応用した例って珍しいかもね。
異常奏者
冷たい分、まるで死体を触っているようでしょ?
次作る時は手首を型取って、将来的には全身を型取ってテルミンにしたいです。
米本
いい加減にしなさい!

…つーわけで、お疲れ様でした。(私が)
異常奏者
そうですね。長くなってしまったので、続きは次回!
次回はヨネミンを使って作ったマルチエフェクターを紹介します。
米本
ちょっと待て!絶対に今回で終わらすぞ!!
異常奏者
その名もヨネミン・ギャラクシー!
米本
…ギャラクシー!?
異常奏者
乞うご期待!予告編はこちらへ!


こんな訳わからんようで理解出来ちゃうマニアックな電気楽器を作る、
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