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073: マイコンゲーム"STARSHIP INVASION"

2011年4月3日(日)~

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米本: 左右にランダムなスピードで移動するUFOをミサイルで撃退するゲーム機二見信洋さんとのコラボ作品です。

米本: インベーダーゲームのブームの頃、家でインベーダーが遊べるということで、LSIゲームと呼ばれた携帯ゲーム機が大人気だったんだ。ゲームウォッチやファミコンよりもかなり前の話。今でもその頃のゲームって大好きなんだけど、SYSTEM Yのユニットが増えていく中で、ゲーム機を何とかシンセサイザーに組み込めないか?と考えるようになったんだ。つまり敵をやっつけたときに電気信号が出力されて、豆きちMOちゃんを動かせたら面白いかもと。また電子音が出るユニットにつなげれば、ゲーム機による一種のチャンス・オペレーションによる作曲も可能かと。
で、昔の電子工作の雑誌に、ゲームの製作記事があったのを覚えていたので調べたところ、回路が大きくてSYSTEM Yのケースに収めるのは無理そうだったんだ。で、断念していたのだけど、BPMの製作をきっかけに、二見さんがマイコンを始めたので思い切ってアイデアを相談したんだ。

二見: いやー、参った。本当に参った。 ゲーム製作は高校でポケコン(ポケットコンピューター)のBASICでちょっと作ったことがあったくらいで、ハッキリ言って自信がなかったんですよ。でも、その割には結構あっさり出来てしまって、こんなので良いの?と米本さんに聞いたくらい。
ちなみに、マイクロチップ社のPIC12F675という8ピンCPUを、なんと2基搭載!デュアルコアなのだ!
一番苦労したのは当たり判定で、どのようにすれば良いのかが大変でした。試行錯誤を重ねたところ、74HC08というメジャー(?)なAND回路を使って当たり判定を出したんですよ。

米本: 素晴らしい!!2つのチップの出力のANDをとるなんて、実にAND回路らしい正統な使い方だよね。
"STARSHIP INVASION"はSYSTEM Yの中では1つの革命というか、いろいろな可能性が広がった重要なユニットなんだ。ゲームの難易度にこだわったから、ちびっこからお年寄りまで楽しめるゲームになって、展示会場での評判も凄く良いし。 それからシンセサイザーとゲーム機をつなげることによって、テクノや電子音楽系のシーンの友人たちと、ゲームマニアの友人たちをつなぐこともできたしね。ほんと楽しみが広がったんだ!

二見: む、そいつぁー良いことをしたなあ。

米本: 昔友だちの家で遊んだTOMYの「レッドミサイル(1979)」や、アーケードだとタイトーの「ミサイルX(1977)」やユニバーサルの「ギャラクシーウォーズ(1979)」を思い出すんだ。もちろんミサイルの軌道は変えられないけど(笑)、でも完成して凄く嬉しかったね!
あっ!ちなみにタイトルは、1977年のカナダのSF映画「STARSHIP INVASION」より。UFOを撃ち落とすシーンに対するオマージュです。でもゲームの世界観は各自で作るのが醍醐味だと思うので、その辺はご自由に♪

ちなみに黄色いボタンはLensha 2~4と同様、まいさんが買ってきてくれたもので、彼女は4つ買ってきてくれたんだけど、その最後の1つでした。

そして約3年後、TVゲームにパワーアップしたSUPER STARSHIP INVASIONが誕生!