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087: クマはち

2011年11月24日(木)~

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米本: 8ステップのアナログ・シーケンサーです。アナログ・シンセサイザーなどの電子楽器につないで、8音符ぶんの自動演奏ができます。このユニットは熊秀さんの愛称でお馴染みの熊秀創吉(Kumahide-Soukichi)さんに作っていただきました。

米本: クマ秀さんに作っていただいた、はちステップのアナログ・シーケンサーなので、クマはち
異常奏者さんの異常発電機に続く、完全外注のユニットです。
というわけで、今日は熊秀創吉さんに来ていただいています。どうも!

熊秀: どうもぉ~ あのさ、この前秋葉原に行ったら米ちゃんが探していた…

米本: 熊秀さん、まずはクマはちの話ししていい?(笑)

熊秀: あ、ごめん、いいよ。

米本: 熊秀さんとは、MAKEやシンセ・フェスタとかで知り合って、凄くSYSTEM Yを面白がってくれて、ブースでの接客を手伝ってくれたり、盛り上げていただいたのだけど、確か2011年6月の銀座のギャラリーツープラスでの展示のとき、クマはちの原型となったアナログ・シーケンサー持ってきてくれて、様々なSYSTEM Yのユニットたちとつなげて遊んだことが大きな転機だったかな。凄く楽しくて、何とかこれを小型化してSYSTEM Yのユニットの1つとして組み立ててもらえないかと…。

熊秀: うん、基本は武田さんの回路で、あのときはまだ一枚基板。展示のあと米本電音研究所に遊びに行って。

米本: そう、夏の暑い日で。熊秀さん、楽しみで前の晩眠れなくて、うちに来て爆睡してたからね(爆笑)。で、目が覚めてからいろいろと打合せしてね。それから定期的に電話で話して、進行状況を聞いたり、アイデアを話し合ったり。その間、メールで届く図面や画像が毎回凄くて、部品の密度とか(笑)。完成は信じていたけど、正直大丈夫かな…?と(笑)。更に熊秀さん、次から次へとアイデアも浮かぶしね。あの小さいケースの中に基板を三段重ねたバージョンもあったよね?

熊秀: あれはうまくいかなかったから、ギャラリーツープラスでの展示で見せた一枚基板を改良することにして。結局は基板は二枚になった。

米本: で、その年の10月のシンセ・フェスタに、一応ケースに詰まった状態で初日に持って来てくれて。そのまま置いておいてくれるのかなと思ったら、持って帰ったよね?

熊秀: ボリュームのシャフトが長かったからノコギリでカットして、次の日にまた持ってった。

米本: えっ!一晩でやったの?

熊秀: そう!

米本: そうだったんだ、凄いっ!で、また持ち帰ったよね?

熊秀: なんだっけ?確かクロックの回路とか直したんじゃないかな。

米本: で、スケジュールが合った11月の後半、また研究所に来てくれて納品。嬉しかったなぁ~。で、使っていていろいろと問題が見つかったから、その後、また何度か研究所に通ってもらったけど(笑)。

米本: 写真見てもらうとわかるけど、たぶんシリーズ最強の密度だからね。箱を開けて配線を直すのも怖いし、また閉めるもの一苦労(笑)。

熊秀: そう、手でぎゅーっ!と押し込まないと閉まらないんだよね(笑)。

米本: だから電池交換のときは、毎回手を合わせて祈ってからやるの(笑)。
熊秀さん、今度自分用に作るのは、もっと余裕のあるケースにするんでしょ?

熊秀: でも昔から小さいところに詰めるのも好きだから、クマはちも何とか詰めてやろうって(笑)。

米本: この大きさでこの機能、しかもバッテリーでも動くって、かなり凄いと思うな。もしかしたら世界最小じゃない?(笑)。
SYSTEM Yの世界がとてつもなく広がったユニット、熊秀さんにはホント感謝しています!ちょうど年末だったから、なんか子供の頃の気持ちに戻ったようでワクワクしたね♪ そう、この年の最高のクリスマスプレゼントでした☆

米本: ここからマニア向けの解説。8ステップはそれぞれ0~5V弱を出力、8ステップ同時ですがゲートタイムも調節可能、電圧によるテンポコントロールも可能、ポルタメント、外部パルスを入力してステップを進ませることも可能、したがって外部機器との同期も可能です。

弟分の8ステップのゲート・シーケンサークマ衛門も宜しく!