トップページ > SYSTEM Yのページ > 全ユニットの紹介 > 107: ヨネループ > 108: マイコンゲーム"DIGIT VADER" > 109: Mr.INVERTER

108: マイコンゲーム"DIGIT VADER"

2012年8月11日(土)~

スポンサー広告

ブログの記事
数字のインベーダーをやっつけろ!? レトロゲームのKUBOKENさんと手作りゲームで遊ぶ!
も合わせてご覧下さい。

米本: 二見信洋さんとのコラボ。ゲームシリーズ第5弾!
迫り来る数字のインベーダーを撃退するシューティング・ゲームLCビジョンにつなげて使用します。まずは下記の説明書をご覧ください。

ハイスコア記録
プレイヤー 得点 STAGE 残機 DATE 備考
IZY 5,442 39 0 2012.11.30 本体のみ
IZY 4,656 38 0 2012.11.29 本体のみ
M.Y 3,196 40 1 2012.11.30 本体のみ


※ こんぱらを使うと改造コントローラーなどでプレイすることも出来ます。

米本: というわけで、プログラムを開発して頂いた二見信洋さんに来て頂きました。どうも!

二見: 毎度!ゲーム屋二見でござい。
もう、なんというか、LCビジョンを作ったときから、絶対LCDゲームを作ってやるんだ、って米本さん言ってたもんねえ。

米本: そうなの。絶対に作りたかった。そもそもLCビジョンというユニット名も、ファミコンより前に発売されていたカセット交換式のテレビゲーム、エポック社の「カセットビジョン(1981)」へのオマージュでね、つまりLCビジョンがゲーム機本体で、そこにプログラムの入ったSYSTEM Yのユニットをカセットのように接続するというアイデアだったんだ。
で、ゲームとしてはやっぱりシューティングを作りたいと…。

二見: 実際、こういう世界観で作ってくるとは思っても見なかったヨ。

米本: 計算ゲームとか教育色のするものはやりたくなかったし(笑)。でもたった2段しか文字が表示できない液晶ディスプレイで、どうやったらゲームが作れるかかなり悩んだよ。ゲーム電卓の存在は意識していたけど、とある本の中でいろいろなゲーム電卓を紹介していて、その中にシューティングゲーム的な発想のゲームがあったんだ。これだ!って(笑)。それから方眼紙にアイデアを整理して代○木のマックで二見さんにアイデアを伝えたんだ。

二見: 昔から、ハンディゲーム機にこだわりがあったもんねえ。
まあとりあえず、全体的な機能とかの説明は上記の石塚さんが作った説明書をご覧頂くコトにして、ココではおいどんの苦労話でもさせてもらいましょうかねえ。今回の苦労した点は、実は点数表示だったのです。

米本: えっ!それ初耳!

二見: 以下、ちょっと難しい表現が入ります。ごめんなさい。

まず、LCビジョンに使えるデータ形式は『ASCIIデータ(ABCDといった半角文字形式)』だけなんですね。そのデータでなければ受け付けてもらえないので、カウントしていく数値をまずASCII形式に変換しなければなりません。

※カウントされる数値と表示される数字の例※
カウントする数字:(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(実際の点数をカウントされた数値)
LCDに表示される数字:1234567

おいどんの開発環境はC言語で、その付属のライブラリにあるitoaという関数(?)を使えば良かったのですが、そんなの使い方も知るわけがなく、仕方なく
(1)→1 (2)→2 (3)→3・・・・とワザワザプログラム上で変換したのです。(おかげで膨大なプログラムの大きさに・・・) そして、この方法で一番問題だったのが、桁繰り上がり。

例えば、点数表示が9→10となった場合です。
この場合は、その桁が10になった場合にその隣の数値を一つ足す、という動作でなんとかしました。

※関数表現例※
【A2:10の位 A1:1の位】
A1 = 10 ← A1が繰り上がった
A2 = A2 + 1 ← A2に1つ足す
A1 = 0 ← A1を0にする

それと、今回も初めての試みで、タイマーによる割り込みを使いました。 コレがまたねえ、使い方によって暴走を起こすんですよ。マイっちゃうよねえ。あ、今回使ったマイコンは、やっぱりPIC16F886。んもう、ラブラブ886☆離せない。(´Д`*)

米本: いやいやお疲れ様でした。そうそう思い出したけど今回私が学んだ大切なことは、ゲームがちゃんと動いているか確認するためにひたすらプレイをするデバッグという作業の大変さだったかな(笑)。時間を有効活用したくて電車の中でプレイしたこともあったよ(笑)。

1500点で1up(例:タイトーの「スペースインベーダー(1978)」)とか、特定の面クリアーごとのメッセージ(例:ユニバーサルの「ギャラクシーウォーズ(1979)」)とか、昔のアーケードゲームに対するオマージュも盛り込めたし、二見さんのおかけで完成したこのゲームにはかなり満足してます!