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105: マイコンゲーム 2in1 "HIDE AND SEEK ONLINE" / "WARP MONSTER" A

2012年6月24日(日)~

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米本: 二見信洋さんとのコラボ。
相手を見つける通信対戦ゲームと、モンスターを退治するゲームの2つが入った2in1
"STARSHIP INVASION""BLUE FORMURA"に続くゲームシリーズ第3弾&第4弾!

米本: まずはゲームの説明です。

"HIDE AND SEEK ONLINE"
2台のユニットAとBをケーブルでつなげて、どちらかの電源スイッチを入れるとスタート。セレクトボタンでLEDの光を移動させ、ENTERボタンを押して隠れます。隠れる側と見つける側は、先に隠れた方が自動的に隠れる側に設定されます。相手が隠れると見つける側のユニットの赤いLEDが点滅開始。見つける側は相手がどこに隠れたを推測して、セレクトボタンでLEDの光を移動させENTERボタンを押します。もし当たっていればお互いのLEDが紫になり、外れた場合、相手(赤)と自分(青)のLEDがそれぞれ点灯します。どちらかがENTERボタンを押すと再びゲームが始まります。

"WARP MONSTER"
AとBそれぞれ単体でプレイできます。ENTERボタンを押しながら起動。赤く点灯するモンスターと同じ位置のセレクトボタンを、モンスターが消える前に素早く押して退治してください。ボタンを間違ったり、遅れてボタンを押した場合、ライフを1つを失います。またモンスターの見逃し4回でもライフを1つを失います。ライフは全部で5つ。モンスターの出現スピードは徐々に速くなります。

助手: 米本さんの趣味全開でタイトルをつけてますが、簡単に言うと"HIDE AND SEEK ONLINE"は「かくれんぼ」、"WARP MONSTER"は「もぐらたたき」ですね(笑)。

米本: まあまあ(笑)。ちなみに"HIDE AND SEEK ONLINE"の"ONLINE"って付けたのは異常奏者さんのアイデアなんだ。確かにオンラインゲームだからね!!

助手: 間違ってはいませんが…。

米本: 一応タイトルは付いているけど、"STARSHIP INVASION"のところでも言ってるように、ゲームの世界観は各自で作るのが醍醐味だと思ってるから、このタイトルにこだわらない君のユニークな世界観や遊び方を待ってるゾ!
…って開発の経緯に行こうか。

二見: MIO2OiMOの作成が一段落したその日に、夕食を摂ったファミレスで突然構想を練り始めたんだっけねえ。最初はやっぱりゲームの作成案で、「空、陸と来たから、次は海だねえ」という話でした。でも、海ゲーなんて思いつかないし・・・潜水艦撃墜ゲームというのも出てきたけれど、概念が難しい。ということで、ナニやら通信対戦ゲームになったのでゴワす。

ゲームの内容を詰めるため、おいどん達はファミレスのナプキンに1~4の数字を書いて、お互いにナニを書いたかを当てるというコトを黙々とやっていたので、隣にいた奥様方からシロい目で見られていたのを覚えています。

米本: 実は通信のプロトコルはMIDIなんだよね(笑)。

二見: もろちん!我が米本電音研究所は、あくまで音楽性を重視しなければならないのである。ということで、通信データ概念をMIDIにしたんですよ。

米本: いやいや、その発想はなかったなぁ(笑)。さすがっす!!

二見: 今回のこのゲームを作るにあたっても、やっぱり苦労はあったんですよ。
当初、"HIDE AND SEEK ONLINE"だけをパッケージ化する予定だったじゃないですか。んなもんだから、ハードウェア構成を何も考えずにブレッドボード(※)に自分が組みやすい形で作ったんですよ。
で、実際に回路を基板に起こして動作確認をして喜んでいたところに米本さんが「このゲーム、『一台一台単品』で他のことが出来たらいいよね」とか言い始めたモンだからさあ、マイコンゲーム第4弾の「もぐらたたき(後の"WARP MONSTER")」を急遽入れるコトになったんだよねえ。
(※ブレッドボード:食パン(ブレッド)にブスブス挿す感じに似ているところから。ブレ坊参照)

米本: 当初考えてもいなかったんだけど、確か二見さんがふと"WARP MONSTER"の同居も可能かもと言ったから(笑)。そりゃ~出来たら嬉しいなぁ~っと(笑)。

二見: さあ、こりゃあ参った。OiMOで培った技術『必殺!インプット割り込み』用のポート(マイコンのインプット部分)が別の機能で使われていて埋まっちゃっていたのです。
んなもんだから、モンスターの出現を単なるウエイトで制御していた初期の"WARP MONSTER"は『モンスターが出てこないと当たり判定が出来ない』という問題が発生したわけなんですよ。

米本: そうそう、言ってたねぇ。

二見: 悩みに悩んで、最終的にウエイトをfor文で構成するのと、俺++で救ってくれたU.G.M.さんのインプット形式を進化させた、その名も『エセ割り込みインプッター』を作成したのです。
要は、for文でループを作って”ウエイトらしきもの”を作って、その中でポートスキャンをするというものです。こんな感じ?

例)本職の人がみたら「ぷす」って笑われそうなソース
for(i = 0;i >= speed;i++) ← for文でウエイトらしきものを作る(speedにループ回数が入っていて、その数になるまで変数iが1つずつ足されていく)
  { ← スキャン開始
    if(RA1 == 1 && mogura == 1) ← 入力ポートとモンスターの位置確認
      {
        RB4 = 1; ← 当たりはポートB4に信号出力
      }
    else ← 違った場合
      {
        RB5 = 1; ← はずれはポートB5に信号出力
      }
  } ← speedに格納されている回数までスキャン開始に戻る

コレで割り込みを使わずして”割り込みっぽい”動作が出来るようになったんですよ。

あ、ちなみに今回使用したマイコンもPIC16F886ですよ。便利だなあ、コレ。

米本: いやいや、お疲れ様でした!
私的にはね、このユニットはStern ElectronicsのBerzerkや、ナムコのワープ&ワープみたいなビジュアルを思い浮かべてプレイしてます(笑)。興味がある方は調べてみてくださいね。