月別アーカイブ: 2016年9月

特別支援学校に通っていると思われる女の子とバスで一緒になって、突然思ってしまったこと 脳内再生される音楽に思いを巡らす

都バス 錦25系統
前日にユニークなツイートを見たり、
ハドソンさんの素晴らしい音楽作品を聞いたり、
健康診断で飲まず食わずだったり、
何か脳が奇妙に活性化していた朝だった。

久々にバスに乗ったら、
たぶん特別支援学校に通っていると思われる女の子と一緒になった。
何とも可愛い雰囲気の方だったので少々見とれてしまった(すみません)。
彼女は座りながら、
突然両手を動かして黙々とダンスの練習を始めた。
周りのことも配慮しつつ小さな動きで。
その動作がまた可愛かったので見続けてしまったのだが、
ふと突然こんなことを思ってしまった。

「今、彼女の頭の中で鳴っている音楽が聞きたい!!」

動きは実にバラエティーに富むものだったが、
ある種のテンポ感があったので音楽をイメージしていることは間違いない。
それが物凄く魅力的な音楽に感じた(バスの中でも思わず練習してしまうくらいダンスが好きという彼女のピュアな気持ちも勝手に加味して)。
たぶん彼女は何かしらのサークルに所属してダンスをしていると思われる。
その発表会のようなイベントに行けば楽曲を確かめることは出来るかもしれない。
しかし私はリアルタイムで彼女の頭の中で鳴っている「その曲」が聞いてみたいのだ。
そう、仮にその楽曲がわかったとしても、
彼女の頭の中でバイアスがかかった状態のサウンドでなければ意味がない。

テクノロジー的には無理だし、
仮にその技術が実現したところで人類はあまり幸福にならないような気もする。
でもこういうことを考えるのはステキなことだと思う。
いや22世紀なサロン・ド・ニニギなら可能か!?(笑)。

全ての音楽は「錦糸町」か、「錦糸町でない」かに分類できる」のところでも書いたが、
私は常日頃、
人が音楽をどのように聞き取って感じているかということにとても興味がある。

日々こういうことを感じテキストにまとめるのは、
もちろん決して完全に理解し合うことは無理だけど、
きっと私は人と語り合いながら、
限界はあるが出来る限りの範囲で相手の感性に「共感」、
また自分の感性に「共感」してもらいたいという気持ちが強いってことなんだと思う。
そういう前向きな歩み寄りは好きだ。

いつも私の活動にアドバイスを頂いている下山嘉彦さんからのコメント。
私の考察をより深めて頂いた。
——————————————————
「彼女の頭の中でバイアスがかかった状態のサウンド」
ここがとても重要であり、また興味深い。
脳内再生はその人の記憶にある様々な要素(例えば声質・楽器の音・遠くに聞こえる環境音・ナチュラルエコー等)が入り混じった、
現実の音とは異なるもので組み立てられていることが想像される。
記憶の改竄の一種と考えていいだろう。
さらに言えば聴力特性が関わるので、
同じ楽曲を聴いても脳に刻まれる記憶は個々人で異なる可能性もある。
そうした複雑な要素で組み上がった脳内再生音楽とは、
果たしてどういうものだろうか。
ジャックインで脳の信号を直接取り出せるようになったとしても、
それがイコールであることの確証はないかもしれない。
考えるほどに深い話だ。
——————————————————

下山さん、有難うございます!
全くその通りで、考えれば考えるほど深い話。
私たちが共通と思っている感覚や常識の足場が、
こうも危ういものだと再認識させられる。

もちろんきっかけは、
このブログに登場するヒロインがどんな音楽を脳内再生しているかの興味、
ある種の(広義の、意味を豊に含む)エロスがトリガーだったように思う。
音楽を通して学んだ、
気になる物事や何か温かい大きなものと触れ合いたい、一体になりたいと言う感覚。
感性の「共感」、前向きな歩み寄り。
それはとても幸福なこと。
頭ではわかっていたが、
自分の中でより深く感覚で理解しようとしている昨今。
しばらく思考や感覚を自由に遊ばせてみようと思う。

冒頭の写真はこの記事を書くきっかけとなった路線のバスを別の日に撮影したもの。
バスの終点が錦糸町であること、
偶然にもヒロインがこのバスに本当に乗っている(写ってはいない)点が、
私らしいエピソード(笑)。

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全ての音楽は「錦糸町」か、「錦糸町でない」かに分類できる






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ミステリアスで何とも言えない美しさを持ったビンテージなシンセサイザー 「BB」

synthesizer BB

FacebookでフレンドのJimmy Leeさんがタイムラインに投稿しているを見て知った謎のシンセサイザー。

私がシェアしたところ、多くの友人から「いいね!」やコメントをもらったのでこちらのブログでも紹介します。

↓オリジナルの英文の記事は下記から参照してください。
Mystery Vintage Mini Synthesizer BB
http://www.matrixsynth.com/2016/09/mystery-vintage-mini-synthesizer-bb.html?m=1

Jimmyさんは、全体の感じや左手前のレバーがYAMAHAのCS-15みたいだと指摘。確かに私もそう思いました。
パッと見た感じ、中央のスライダーはフィルターやレゾナンス、
ミニ・モーグやアープ・オデッセイのようなアナログ・シンセかと思いましたが…。

「実ズ」という音楽グループで一緒に活動する電子楽器に詳しい小池実さんは、
中央のスライダーがオルガンで言うところのドローバーと指摘。ポルタメントがあるからたぶんモノフォニック、鍵盤はアコーディオンのものを使っているっぽいと推察。

確かに中央のスライダーの周辺に書かれた文字を見るとオクターブの指定のように読み取れます。
なるほど!フィルターによる減算方式ではなく、
オルガンのようにハーモニクスを足して組み合わせる音作りですね。
だとするとシンプルなオシレーターを分周してオクターブや5度を作っているんでしょうね。
しかもモノフォニックだとすれば、いわゆるシンセというよりは単音電子オルガンという感じですね。ピアノの上にのせてソロを弾くような。

モーグのようなミャンミャンした音は出ないけど、チューニングがしっかりしていれば、
なかなか味のある懐かしい音がしそうです(笑)。

それにしてもYMOのテクノデリックのアートに使われた機械とかに通じる怪しい感じが堪らないですね(笑)。美しいです!!

Special thanks to Jimmy Lee

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旧 電子ブロック を MIDIで動かす MIDI Controlled Gakken EX-System EX-100 EX-150 学研 大人の科学

電子ブロックをMIDIで動かす
電子ブロックで発振器の回路(確かNo.93のエレクトロニックオルガン)を組んで、MIDIシーケンサーから鳴らしてみました。
電子ブロックとシンセサイザーをつなげるのは夢でしたから、これが出来たときは嬉しかったですね!
1998年録音。電子ブロックの音をサンプリング(コンピューターに取り込んで鳴らすこと)も出来たのですが、デジタルなMIDIをアナログの電気信号に変換して接続、電子ブロック本体からの音をマイクで拾っています。
曲の最後の伸ばしている音の揺らぎがサンプリングでなく生演奏の証拠です(笑)。

以下、電子ブロック関係のツイートをまとめました。

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リスやネズミなどの齧歯目(げっしもく)を読み間違えて… と、ハムスターに元気をもらう

かなり前デートで動物園に行ったとき、齧歯目(げっしもく)を

「げっぱめ」

と読んだ彼女の素晴らしい才能に心底感動で打ち震えましたね。

齧歯目と言えばハムスターが子供の頃、家にいた記憶があります。

話題はちょっと変わって、
2015年夏の南足柄文化会館でのイベントのため、
ナニワのシンセ界の大須賀淳監督のお家に泊めてもらいました。
私が通された部屋には娘さんたちが飼っているハムスターがいました。
不気味な音で夜中に目が覚めましたが、回し車の音とすぐに気付き、
「ハムスターも頑張っているなぁ」と何だか元気をもらって再び眠りに。
おかげさまでイベントは大成功でした。
今でもあのときのハムスターちゃんに感謝しております。
今年(2016年)5月に再会したので改めてお礼を伝えました。

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Minoru Yonemoto Improvisation with SN76477 米本実 自作電子楽器1号機による即興演奏 高円寺の八百屋さんにて

うたうやおやちきゅう

Minoru Yonemoto – Improvisation with SN76477
11 April 2010 Live at Kouenji Farm Yamamori’s Market

2010年4月11日、高円寺の山森農園のやおやにて行われた後藤勇さんの企画「うたうやおやちきゅう」にて自作電子楽器1号機(SN76477)を演奏。

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