167台目「でんぱら」が完成! SYSTEM Yはユーロラック化しないけど電源は共有できる! ユーロラックの電源をパラレルに! 私の思想を体現したユニット! そしてSYSTEM Yが楽器フェアにデビュー!

でんぱら
2016年11月4日(金)~6日(土)に行われる「楽器フェア/シンセフェスタ」にて、dotRed Audio DesignsさんのブースでSYSTEM Yを展示させてもらえることになりました。ついに米本電音研究所が楽器フェアにデビューです。
楽器フェアの詳細についてこちらの記事をご覧下さい。

プロ・ユースのハイ・クォリティーな製品開発や改造を行うdotRed Audio Designsさんだからこそ、SYSTEM Yの楽しさの奥にある真のクリエイティビティーに深く共感頂けたのだと思っています。営業担当のJCさんからは「Very creative! …and crazy!(= C.C.)」という最高の誉め言葉を頂きました(笑)。


更に思い切ってお願いして、主力商品であるユーロラックケース「WORKFRAME 84」を貸していただきました。
dotRed Audio Designs WORKFRAME 84
SYSTEM Yを中に組み込んだビジュアルを用意することで、視覚的にdotRed Audio Designsさんのブースに参加することを表現したかったのです。
私は展示品で使用した中古でかまいませんとお願いしたのですが、なんと新品が届きました!後藤社長、太っ腹過ぎます!漢です!本当に有難うございます!
SYSTEM Y in WORKFRAME 84
SYSTEM Yは高さが3Uで、以前よんまちゃんの協力もあってユーロラックに組み込めることはわかっていました。
ですから、この「WORKFRAME 84」にもバッチリ詰めることができました。なんとネジ穴がスライドして自由な位置に移動できるので、より理想的な位置でユニットを固定でき、この点が何よりSYSTEM Y的には有り難かったのです。

とてもカッコいい写真が撮れて大変満足でしたが、ただ詰めるだけでは面白くないといろいろと考えた結果、ケースから電源を取るアイデアを思いつきました。ユーロラックの16ピンの電源コネクターをパラにするモジュールです。
でんぱらにケーブルたち
そして完成したのが、この167台目の「でんぱら」でございます。バスボードからのCVとGATEも立ち上げ、あれば便利かなとUSBやシガーソケットも追加しました。「電源がパラレル」と「いろいろな形状のジャックがあってまさに電源パラダイス!」の2つの意味があります(笑)。
ここ最近、まともな物を作っていなかったので、普通にMIL規格の16ピンのボックスコネクターやケーブルを入手するのに苦労しました(笑)。ユーロラックからの電源フラットケーブルはよんまちゃんに提供してもらいました。
でんぱら 図解
でんぱらの裏
SYSTEM Yを作り始めた2010年頃、こんなにユーロラックが流行る日がくるとは夢にも思っていませんでした。
藝大の創立120周年記念音楽祭で行われたアナログシンセサイザの展示に向けて、2007年の夏から年末まで、自作シンセサイザー界のマスター・ヨーダ(映画「スターウォーズ」シリーズ参照)こと白砂昭一先生のメンテナンスのアシスタントをしました。そのときにBuchla 100、Moog Ⅲ-P、Arp 2500、Roland System 700、そして 100M、更には白砂先生の自作シンセなどを触って勉強しているとき「どのようなモジュールに詰めるのか、それがそのまま君の思想になるんだよ」と白砂先生に言われ、その言葉を深く胸に刻みました。
私は自分の出来ることから始めようと自然な流れでタカチのMB-2というケースを選択、何度も「これはこのケースには入らないかも…」と思いながらも167台まできました。
そしてその結果、音だけでなく、走ったりゼンマイで歩いたり水中モーターで泳いだり妄想で演奏するモジュールに辿りつきました。先生、本当にごめんなさい!でも私はもっともっと多くの人にシンセサイザーの楽しさを伝えたかった、そしてシンセサイザー、いや音楽の概念をより拡張したかったのです。思えば私の活動は、自分や誰かがスターになることではなく、人々のクリエイティビティーを刺激することにあると。少しづつですが、そんな私の想いをわかってくれる人が増え、そして多くの方々に支えられて活動を続けられていますから、何かしらの意味はあるのではと思っています。
でんぱら in WORKFRAME 84
この「でんぱら」は、タカチのケースを使い続けるというフォーマットを崩さず、しかしユーロラックに詰められる上に電源をやりとりできる、更に工作や実験の電源としても使用、オマケにUSB機器の充電や煙草に火も点けられるという、個性を尊重しつつ、でも多くの用途や異なるジャンルとつながることが出来る、そしてシンセサイズ(合成)出来るという私の思想を具現化したユニットなんです。

↓「でんぱら」の解説はホームページにもありますのでご覧下さい。
http://yonemotominoru.com/systemy/manual/manual167.htm

シガーライター
なおシガーライターは、地元江戸川区にある車の廃車・解体の会津商店さんから、解体車から取り外したものを5つほど納得のお値段で譲っていただきました。有難うございました!


更に、dotRed Audio Designsさんのユーロラックのケース「WORKFRAME 84」にSYSTEM Yを搭載して動画や写真を、楽器フェア当日まで毎日アップしています。下記の記事をご覧ください。
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