子供のために、あるいは子供の心を残している大人のために 手作りモジュラーシンセ SYSTEM Y と影響を受けたもの スターウォーズ オズの魔法使い 他

2016年12月に公開された『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を錦糸町で見たり、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のDVDを借りたり、関連動画をYOUTUBEで漁りまくったりなど、改めてスター・ウォーズ・ブーム真っ只中の私。

1978年に日本で公開された最初の『スター・ウォーズ』のパンフレットを久々に読み返していたら、
★INTRODUCTIONというページに引用されている『失われた世界』の著者アーサー・コナン・ドイルの序文が目に留った。

> 「私は大人になりかけた子供のために、あるいは子供の心を残している大人のために、少しの時間楽しんでもらえれば、と思ってこの物語を書いた」

これって正に、私が取り組んでいるSYSTEM Yに対して思っていることだと。

「私は大人になりかけた子供のために、あるいは子供の心を残している大人のために、少しの時間楽しんでもらえれば、と思ってこのシンセサイザーを開発した」

さらに続けて…

> 大人になってしまった人間にとって最も素晴らしい玩具、彼らの想像をかきたて、奇抜な思いつきにひたるような楽しみを与えてくれる玩具、それは映画ではないだろうか。

全くその通りで、更に面白いテレビゲームや、私が取り組んできたシンセサイザーも、同じような想像力と創造力を刺激する優れた玩具だと思う。

またスター・ウォーズの熱狂的ファンと創始者ジョージ・ルーカスの問題を扱った、2010年のドキュメンタリー/コメディー映画『ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス』の中でも、スター・ウォーズに対してファンたちが、

> 「スター・ウォーズ」は一般参加型の文化だ
> 子供たちは フィギュアで自分の物語を作った
> 彼は巨大な遊び場を作ってくれた
> 彼は みんなが遊べる砂場を作ってくれたのさ

と、ルーカスを称賛している。
最近は、水色に塗った箱の中に砂を入れ、自由にミニチュアを置いたりして色々な景色を作る「箱庭遊び」を行っている「ののにわ☆こどもスペース」の方々とも関わり、シンセサイザーで遊ぶこととの共通点を感じているので更に納得。ちなみに「箱庭遊び」の中心人物、遠藤美知子さんの「子供たちが評価に晒されない場を作ること」という想いには本当に感動した。

それから、いつも思い出すのが、新井苑子氏のイラストが美しいハヤカワ文庫の『オズの魔法使い』、作者のライマン・フランク・ボーム(佐藤高子 訳)の序文、

> 健康な子供というものは、奇想天外で明らかに非現実的としか思えないような物語を好むからで、それが彼らの健全かつ本能的な嗜好なのです。
> 現代の教育には、すでに道徳が組みこまれています。したがって、現代の子供たちは、童話にひたすら娯楽性を求めます。彼らにとっては、わざとらしい不愉快な挿話(インシデント)など、なくてさいわいなのです。
> こういったことを念頭に、今日の子供たちを喜ばせることのみを目標として書かれたものです。驚きと喜びはそのままに、心痛と悪夢とを取り去った現代版おとぎばなし-それがこの一篇なのです。

何度読んでも本当に素晴らしいなぁ…。胸が熱くなる。
そう、このブログ記事に引用した文章たちにグッとくることからも、私も自他共に子供の心の部分を尊重し大切にしている典型的な人間なんだと思う。

こういったテーマを扱った名著は、やはりサン=テグジュペリの『星の王子さま』かな。
全編素晴らしい言葉で溢れているけれども、一番好きなキツネさんの言葉、

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」
(岩波少年文庫 内藤 濯 訳)

人生とは、このキツネさんのような素晴らしいアドバイスをしてくれる友人にどれだけ出会えるかだと。

ちなみに、Mr. Plinkett氏のYOU TUBE動画、
Mr. Plinkett’s The Star Wars Awakens Review(←クリックするとすぐに見れます)」にて、
スター・ウォーズ/フォースの覚醒』とMGMの映画『オズの魔法使』の類似を指摘しているのがかなり可笑しい(笑)。

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カテゴリー: 日記・コラム・つぶやき | 投稿日: | 投稿者:

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