月別アーカイブ: 2016年6月

金曜の夜はフィーバーしてるかい? 映画 thank god it’s friday について

1978年公開のアメリカ映画。ドナ・サマー、コモドアーズなどが出演、ご機嫌なディスコで繰り広げられる一夜の若者たちの青春群像を描いたディスコ映画でございます。

というわけで(←どういうわけで?)金曜の夜はフィーバーしてるかい?
とガラにもないタイトルから始まりましたが、
今回は懐かしのディスコもの。

まずはこの映画に出会うまでの思い出から。

70年代末、ラジオから流れてきたある音楽に小学生の私は圧倒されます。
映画「サタデー・ナイト・フィーバー」で馴染みのビージーズの「スティン・アライブ」と「恋のナイトフィーバー」。
なんだこのカッコいい音楽は!とw。
しかし外国のアーティストで曲名も英語でうまく覚えられない、
とにかくラジオやテレビでの再会を持つ状態(笑)。
何とかタイトルを覚えて近所のレコード屋に行って見つけました(買えなかったですが)。

同じようなジャケットのレコードもいっぱいありました。
そう!まさに世はディスコ・ブームの真っ只中。
とにもかくにもディスコ・ディスコ・ディスコ、
過去のヒット曲もみんなディスコ風にリメイク、
とにかくディスコ一色でした。

父に連れて行ってもらった秋葉原の石丸電気3号店レコードセンターのミュージック・テープのコーナーで見たのが、
今回紹介する映画「thank god it’s friday」のサントラでした。
何とも楽しそうなジャケットにワクワクし、
どんな音楽なんだろう?と思ったものです。

thank god it's friday ep
月日は流れて、20世紀の終わり頃、古道具屋で
「thank god it’s friday」のドーナツ盤を見つけます。
で、購入して聞いてみるとこれがなかなかgood(笑)。

更に21世紀も10年を過ぎた頃、
音楽仲間の松島玉三郎さんから映画のDVDを貸して頂きました。

念のため書いておきますが、
こういうお祭りバカ騒ぎ的な映画は、
見る側の体調やテンションで大きく評価が変化すると思うので(笑)、
元気で気持ちに余裕のあるときに見ていただきたいです。
全編通して見たわけではないですが、
確かに初見ではちょっと置いてけぼり感強かったです(笑)。

と、言うわけで久々にじっくりと見てみると…
正直「サタデー・ナイト・フィーバー」のブーム便乗映画のイメージがあったんですが(失礼しました!)、
当時のアメリカのあらゆる社会問題を凝縮しつつ、
複数のストーリーが複雑に絡み合いながらも全てがハッピーエンドという見事なプロットに感動!
大好きな映画です!
やはり国内での評価はなかなか厳しいものがありますが(笑)、
いろいろと経験や勉強した今に見たから面白く感じたということもあるかもしれませんね。
音楽(特にディスコもの)好きの方なら見て損はないです。
でかいスクリーンと爆音で踊りながら見るのも楽しいかもしれない。
リアルタイムでは幼過ぎたけど、錦糸町の映画館で見てみたかったっす。
関連記事
全ての音楽は「錦糸町」か、「錦糸町でない」かに分類できる

さてさて、好きなシーンはいっぱいあるのですが、
最後の方でDJがスターウォーズのテーマをディスコ・アレンジにしたミーコのレコード(これについてもいつか語りたいです)を持っているところが一瞬映るのがいいですね(笑)。
関連記事
「モナミ」 東京都 江戸川区 船堀 7丁目 にあったゲームセンター 懐ゲー 昭和レトロ 懐かしのアーケードゲーム

それから懐ゲー好きの方には、ディスコの一角にあるピンボールなどのゲーム・コーナーが映るのもちょっとした見どころ。あの雰囲気がたまらないですね。

主役のドナ・サマーさんは、
大変残念ですが2012年5月にお亡くなりになりましたね…。この映画の中の彼女は天真爛漫という言葉がぴったりの魅力的な女性を演じて歌って最高に輝いてます!

イッツ・フライデー [DVD]

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追伸1:
このサントラはカサブランカ・レコードからリリースされていたのですが、
ここのレコード盤のラベルのイラストもサタデー・ナイトな夢があって好きでしたね。
写真はファンキータウンのリップスのLPより。
ちなみにモロッコの都市の名前なんですね(←地理は苦手でした)。
カサブランカ・レコードのラベル

追伸2:
TGI FRIDAYSというアメリカン・レストラン&バー(調べたらワタミの系列なんですね)もありますね。
何度か食事したことありますが、
いつもこの映画と音楽のことを思い出しますw。



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カテゴリー: レトロゲーム, 昭和レトロな日々 | 投稿日: | 投稿者:

全ての音楽は「錦糸町」か、「錦糸町でない」かに分類できる


自分の好きな音楽について考察を重ねた結果、ブログのタイトルのような結論に至りました。そのことについてまとめました。

1. 音楽の力、記憶のトリガーとしての…

 ある体験が懐かしい記憶のトリガーとなるように、芸術作品全般には、ある種の感覚や記憶を思い出させる力がある。匂いと音楽には、その力が特に強いと昔から思っている。ある楽曲が、失恋の記憶を引き出したり、楽しかった出来事を、そのときの空気感も含めて想起させる。この感覚を一言で表現するのは難しいが、ここでは仮に”ノスタルジー”という言葉を使うことにする。
 作曲理論や楽曲を分析的に聴く訓練、演奏技術の評価、歴史など、音楽を専門的に学ぶと、この”ノスタルジー”の力を見落としてしまうときがある。ラジオのリクエスト番組などを聞いていると、多くのリスナーが、ある楽曲と自分の思い出とを深く愛情を持って結びつけている。「自分にとって、どんなにくだらないと思う音楽でも、それによって救われている人がいる」とは、音楽仲間の松島玉三郎氏の言葉である。懐メロが野太い人気を保ち続けるのも、この”ノスタルジー”によるものであろう。
 こういった”ノスタルジー”を科学的、あるいは音楽学的に分析することは、かなり難しい。個々人の音楽の思い出を、サンプルとしていくら集めても無意味であるし、そもそも普遍的な何かに辿り着けるものではないだろう。しかしこの捉えどころの無い力が、音楽の最も大切なところであると私は信じている。マーケティングや流行、ニーズなどを分析することで、ある程度の評価が得られる楽曲を制作することは可能である。90年代以降、その工業的楽曲制作を前面に押し出したレコード会社も台頭してきた。しかし私のエゴや勘違いであるとしても、言葉に出来ないある種のノスタルジックなイメージや感覚を伝えようと楽曲制作している、あるいは伝えようとしていると感じさせてくれる作家に、私は常に興味がある。
 音楽を聞いて、情景を思い浮かべたり、思い出に浸ることが好きだ。いつからか、その感覚を自分の中で相対化し考察を始めた。と、同時に人々がどのように音楽と接しているのか、もっと知りたくなった。音楽好きの人と食事や酒の席、パーティーなどで、その人の好きな音楽と、それにまつわる思い出を聞くことを続けた。それを繰り返している中で、逆に自分自身の中にある音楽観に気付いた。

2. 全ての音楽は錦糸町か、錦糸町でないかに分類できる。

JR錦糸町駅のホームから
 自分の好きな音楽を研究していて辿り着いた1つの結論。それは、全ての音楽は、錦糸町か錦糸町でないか、に分類できるということである。つまり下記の表-1のように、まず大きく錦糸町と非・錦糸町に分類され、その中で、一般的なジャンル分けがされていくのである。

**************************************************
錦糸町--------ロック
           歌謡曲
           クラシック
           ジャズ
           クラブミュージック
           民族音楽
           イージーリスニング
            ・
            ・
            ・

非・錦糸町------ロック
           歌謡曲
           クラシック
           ジャズ
           クラブミュージック
           民族音楽
           イージーリスニング
            ・
            ・
            ・
表-1
**************************************************

 念のため、錦糸町をご存知ない方のために簡単に説明すると、東京都墨田区にあるJR錦糸町駅周辺の繁華街である。墨田区、江東区、江戸川区近辺に住む人々にとって、かつては最大級の盛り場で、日曜日に家族や恋人と、ショッピング、映画、食事などに出かけるとすれば、大概は錦糸町に出たものだった。そういった総合レジャー施設的な空間には、必ず緩いラウンジ的な音楽が流れており、つまり、買い物して、結末にイマイチ納得出来ない映画を見て、食事をして、ゲームセンターで遊ぶといったごく当たり前の日曜日的体験を想起させる音楽を「錦糸町」と名付けた。もし錦糸町にピンとこなければ、あなたの地元で、前述のような体験をした場所を思い出してほしい。近年定着しつつある「昭和レトロ」というキーワードで考えてもらっても間違いはないだろう。

 以前から酒の席やパーティーなどで、錦糸町を知っている人に、このことを話すと、もの凄く共感を得たり評判が良かった。いつかテキストにまとめて欲しいと言われていたので、今回ついに文章化を試みてみた。元々東京に住んでいる人も、他の地域から来た人も、ちょっと古い時代の錦糸町を知っていれば、都内にも関わらず、独特の地方都市感丸出し、でも精一杯イケてる町を演じようとしているところに、親しみと愛情を持つのであろう。ローカル感覚を楽しむという高度な趣味人の町。私は旅行に行ったとき、各地の観光名所などにはまったく興味がない。なぜなら、その土地にある繁華街で錦糸町的なものを見つけることが、何よりの楽しみなのだから。

3. 具体的なジャンル、音楽形式について

 ここまで読んでいただくと、そろそろ具体的な楽曲について興味が湧いてきたことと思う。「ごく当たり前の日曜日的体験を想起させる音楽」といって、みなさんはどんな音楽を思い浮かべるだろうか。やはり、まずは緩いラウンジ的な音楽ではないだろうか。となると必然的に、音楽のジャンルとしては、イージー・リスニング、フュージョンに集中する。ポール・モーリアの有名なトラックは、全て条件を満たしているし、同じ系列のムード・ミュージックの楽団も然り。歌謡曲をインストゥルメンタルにアレンジしたもの、映画音楽やクラシックの緩いポップス風アレンジなどもかなりGood。もう少し小さな編成、つまりバンド・サウンドであれば、クロス・オーバーやフュージョン、AOR。その他のジャンルでも錦糸町トラックはあるが、かなりこの辺りに集中する。強いて具体的に一枚アルバムを挙げるとすれば、ボブ・ジェームス/タッチダウンは強力な錦糸町作品だ。
 研究の結果判明したことは、録音時期は1970年代前半から80年代中盤に多く、曲調としてはスローからミディアム・テンポで、ややメジャーの調性が多く、リズム楽器は重要ではあるがあまり強調しないなど。使用楽器の傾向としては、フェンダー・ローズやウーリッツァーといったエレピが挙げられる。したがってスティーヴィー・ワンダー(本人はもちろん、しょぼくアレンジされたものも含む)の作品はかなり当てはまる。更にヴィブラホン、フルートが入っていれば、より錦糸町色が強くなる。もっと贅沢を言えば豪華なストリングス・セクション(リバーブ深め)があれば最高!もちろんこれらの特徴はあくまでもパートの問題であり、音楽は全てが組み合わさって成立するトータルな質感も大事なため例外はたくさんある。MISIAの「Everything」のプロデュースで知られる「冨田ラボ」の冨田恵一氏の言葉を借りれば、ある種の「ムード」のある音楽と言えるだろう。いずれにしても、この辺りを意識して頂ければかなりの錦糸町トラックを発見できる。お天気チャンネルや株式情報のBGMなどは、それなりに狙い目だが、最近はMIDIによる打ち込みサウンドが多いので残念な傾向にある。
 先に説明した錦糸町という町の特徴を、単なるB級テイスト、アナクロということで理解されてしまうと、セールス的にも成功し、音楽的評価、芸術的価値も高い音楽は、錦糸町ではないのでは?との誤解を与えてしまうことが多い。確かに私が錦糸町として認定した曲の中には、強い批判と反対意見が出たものもある。しかしこの問題は既に解決していて、私が錦糸町と言えば錦糸町という極めてシンプルな結論に達した。

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4. 錦糸町にまつわるエトセトラ、フラッシュバック

 基本的にはテクノ・ポップ、ニューウェーブと言われる音楽に傾倒し、そのような楽曲を作ってきた自分ではあるが、音楽の関心には常に錦糸町が含まれていたので、中学生の頃から、自分の活動にロックという言葉を使うことに常に違和感、つまりロック・コンプレックスがあった。いろいろと生きてきた中で、現在の自分の活動に対する考えは、コンセプトやスピリットの面では、やはりロックであると思っている。相も変わらず音楽形式的には節操はないのだが。

 私が錦糸町という言葉に確信を持てたのは、先にも登場した松島玉三郎氏のおかげである。松島氏は、私など比べ物にならないほど、イージー・リスニング関係に詳しい方で、私が初めて錦糸町ということを説明し、その意図に深く共感してくれた方だった。実際に松島さん宅にお邪魔して、膨大なコレクションの中から、錦糸町っぽい、錦糸町っぽくないを聞き分ける、そんな時間も共に過ごした。かなりの錦糸町トラック(もちろん意見の分かれる曲もあったが)を発見、または再発見した。

 子供の頃、父には錦糸町によく連れて行ってもらった。駅ビルの屋上にはお約束のようにペットショップや熱帯魚屋、ゲームセンターがあった。既に音楽と機械好きだった私は、よくジューク・ボックスで音楽を聞いた。レコードを取り出してかけるメカニカルな仕組みが好きで、家で聞くオーディオとは比べものにならない低音の迫力に感動した。初めてお子様ランチを食べたのも錦糸町だった。偏食で食事に恐怖を抱いていた太宰治チックな私は、あまり食べることができず、でも、そんな私を怒らなかった父には今でも感謝している。帰りに、おもちゃ売り場で買ってもらったミニカーと同じものは、今でも引き出しにある。
 私が初めて見た洋画はスターウォーズだった。夏の夕方、会社から帰った父とバスで錦糸町に行き、江東リッツという映画館で見た。字幕を読むということも初体験で、細かい意味は判らなかったが、映像の迫力に圧倒された至福の時だった。
 私が通っていた高校も錦糸町に近く、土曜日や試験で早く帰れるときなどは、友人と錦糸町に出て遊んだものだった。

 恥ずかしながら、私自身の錦糸町についての思い出を書いたが、このような体験から、現在でも錦糸町に行くと、これらの楽しかった感覚がフィードバックすることがある。その後も、スターウォーズ・シリーズ全7作は全て錦糸町で見ている。当時最後のスターウォーズと言われたエピソード3のスタッフロールが終わったと同時に、ヘッドフォンをつけて、MP3プレイヤーをONにした。松島氏に教えて頂いた錦糸町トラックを聞きながら、映画館を出て軽く町を散歩した。錦糸町トラックを現地で聞く貴重な体験だった。
 錦糸町トラックの素晴らしいところは、楽しかった思い出を思い出して、楽しくなるのはもちろんだが、リアルタイムでは楽しくなかった体験(体調不良、家族とのケンカ、イベント内容に不満がある)も時間が経って、何となく笑えるようになる、そんな記憶を再演出してくれる効能もある。

 大学時代の友人が錦糸町近辺に住んでいる。数年前、久々に会うことになり、錦糸町駅で待ち合わせをした。時間があったので駅ビルのトイレへ。トイレから出るとアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「WAVE」のへぼへぼなアレンジが流れていた。階段の踊り場の天然リバーブと混ざっていい塩梅。「あぁ~っオレは今、錦糸町にいる!」と感動したひとときだった。

5. 最後に

 先日も、私の家に遊びに来た若者たちと、錦糸町の話題になり、東東京の文化水準の基本は錦糸町であり、全ては錦糸町にあるかないかで、評価できるということで盛り上がった。「業平橋駅」が「とうきょうスカイツリー駅」へ名称変更されることに抵抗があるとか、若い世代にも、脈々と錦糸町感覚が生き続けている手ごたえ感じて嬉しいひとときだった。錦糸町ネバーダイ!

 ちょうどこの原稿を書いているとき、深夜の商品宣伝チャンネルで「大人のバラード」というオムニバスCDの紹介していた。極上の錦糸町トラック満載で感動。「アルフィー/ディオンヌ・ワーウィック」、「イフ/ブレッド」、「ラスト・ワルツ/エンゲルベルト・フンパーディンク」、「マイ・シェリー・アモール/スティーヴィー・ワンダー」、「マホガニーのテーマ/ダイアナ・ロス」など。もちろん全てA級の名曲だけれど、サウンドの質感がかなり錦糸町的。その中でも極上トラックが「雨に微笑を/ニール・セダカ」だった。テルミナ(駅ビル)のレストランフロアーにある不二家レストランで、ランチを食べてるときに流れてきたらかなり幸せだと思う。または古い内装の喫茶店でモーニングを食べ、ウインズ錦糸町(場外馬券場)から流れてくるオヤジたちを見ながら聞きたい。

 まだ錦糸町に行ったことのない方、すみだトリフォニーホールしか行ったことのない方、多少昔の名残があるので、ちょっと駅から離れて裏通りを散歩してみることを薦める。
 何も結論はないが「米本さん!これ錦糸町じゃないですか?」という楽曲、お待ちしております。

☆ボーナス・トラック☆
 私が勝手に錦糸町スピリッツを大いに持っていると思っている怪人音楽家仲間の改造ニニギさんが、ポール・モーリアを熱く語るツイートの動画。撮影はハドソンさん。大好きな動画で何度見ても笑ってしまいます。素晴らしい!

関連記事
赤帯 Takashi Kawanoさんが「夢みる権利――米本実氏の「錦糸町」をめぐって」という文章を書いてくれました!
金曜の夜はフィーバーしてるかい? 映画 thank god it’s friday について
さよなら「業平橋駅」 ありがとう君を忘れない!



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カテゴリー: 日記・コラム・つぶやき, 昭和レトロな日々 | 投稿日: | 投稿者:

園田佐登志さんのCDの整音をお手伝いしました。

園田佐登志
耳抜き Mimi – Nuki ~ Secondary Works Of Satoshi
SATOSHI SONODA / 耳抜き mimi-nuki ~ Secondary Works of Satoshi
モダーン ミュージック
2012年6月25日発売

2012年6月に発売になりました園田佐登志さんの>CD「耳抜き mimi-nuki~Secondary Works of Satoshi Sonoda,1982~1989」の整音をお手伝いしました。

~身軽な音の戯れの背後にひょっこりと現れる暗闇。時代にも個人にも還元できないような、言葉を失った饒舌がここにはあって、容易な見通しや理解を拒んでいる。1980年代 東京のアンダーグラウンド・シーンに留まらず、時代を見据えた優れたポピュラーミュージックの作品・演奏の記録として「mimi-nuki」は遍在する。~

園田さんからご連絡いただき、明らかに不快と感じるノイズ音の除去、全体の音量、曲間のタイム、曲順などについて打ち合わせを繰り返しながら音源を聞き込みました。記録的な意味も尊重して、元々のトラックの音質を重視することにしました。
貴重な音源を聞かせて頂けるだけでも大変有り難かったのですが、スタッフとして参加できて光栄でした。この音源が録音された時期、私はYMOや当時のニューウェーブに影響された宅録少年でした。そのため、80年代の多層的で豊かな音楽シーンは、90年代以降に追体験していくことになります。このCDに収録されたトラックたちは、決してリアルタイムでは体験していないのですが、録音されたときの空気感も含めて、少し色褪せたドキュメンタリー映画を見ているような、強烈な懐かしさに胸がいっぱいになりました。
ぜひ聞いてみてください!

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カテゴリー: 米本実の音楽 | 投稿日: | 投稿者:

桑原茂一さん企画のアートイベント「おっぱい展」でのライブ動画 (Twitterのまとめ)

スネークマンショーやピテカントロプスを手掛けたプロデューサー桑原茂一さんが企画したアートイベント「おっぱい展」に、鈴木由花さんと開発した通称おっぱいシンセの「アンジェラ」と「サマンサ」が2013年10月から展示されました。

「アンジェラ」と「サマンサ」の音源は私ので作り方を紹介している素朴な発振回路です。

おっぱい展 1

おっぱい展 2

2014年8月30日(土)その最終回のパーティーで「アンジェラ」と「サマンサ」のデモンストレーションを兼ねたライブをやらせてもらえることになりました。私の自作モジュラーシンセ「SYSTEM Y」からアナログ・シーケンサーなどを持ち込んで接続。

ファッション誌、音楽誌などのカルチャー系雑誌やグラビアなど様々なジャンルでご活躍の写真家、笠井爾示さんの素晴らしいDJに電子音を人力でシンクロ。そのときの動画です。

当日の現場の熱気を大音量で追体験して頂ければ幸いです。

撮影してくれた熊秀創吉さん、鈴木由花さん、そして当日盛り上げて頂いた皆さん、本当に有難うございました!!

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カテゴリー: ライブ・イベントの報告 | 投稿日: | 投稿者:

SF・ホラー・ファンタジー小説の翻訳を、ちょっとお手伝いしました。

オーロラの魔獣 (RHブックス・プラス) [文庫]
リンカーン チャイルド (著), 寶村 信二 (翻訳)

生きているといろいろな経験をするものですね。かなり前の出来事でしたが、何とSF・ホラー・ファンタジー小説の翻訳を、ちょっとお手伝いしました。翻訳をされた寶村さんから、私の本を読んだとのメールを頂き、電子楽器やアナログ・シンセサイザーについて説明させて頂きました。

~アラスカ北東部の隔絶した地にある元軍事基地を拠点に地球温暖化の影響を調べていた調査隊は、ある日洞窟で剣歯虎に似た古生物の凍結体を発見する。調査の出資者である大手メディア会社は科学者たちの反対を押し切って古生物の解凍を急がせ、特別番組のために制作班を送り込んできた。だが、現地の人々が凶事の前兆と信じる赤いオーロラの出現に呼応するかのように基地では次々と不審な出来事が起き、やがて血も凍るような惨劇の幕が切って落とされる。~

小説なので結末はお話し出来ませんが、アナログシンセな私に相談がきたということは…?電子音やシンセサイザーを愛するボーイズ&ガールズは読んで後悔無し!!ぜし!!!

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カテゴリー: 電子楽器 シンセサイザー | 投稿日: | 投稿者: