カテゴリー別アーカイブ: 電子楽器 シンセサイザー

SN76477を使った私の自作楽器”1号機”の解説動画をアップしました

ギャラクシーウォーズの上の1号機
(↑ナツゲーミュージアムで撮影)

インベーダーゲームのUFOの音でお馴染みのサウンドIC
SN76477を使った私の自作楽器”1号機”の解説動画をアップしました。
このICは、学研の電子ブロックEX-181のシンセサイザーのブロックにも使われていました。
かなりマニアックですが、シンセや電子音が好きな方なら楽しんで頂けるのではと思います。
共演してきた音楽家の方々、ライブを見て頂いたお客様にも、ここまで詳しく”1号機”についてお話したことはないので、この機会にどのような仕組みで音を出しているのか見て頂ければ幸いです。

時間の関係で説明出来ていない機能などもあって続編も撮る予定です。何か聞きたいことがありましたら出来る限り盛り込みますのでコメントしてください。

赤帯 Takashi Kawanoさんとのツイッターでのやりとりがきっかけでこの動画を作りました。そのときのツイートを下記にまとめました。

また今回の動画は公開に先立って、改造ニニギさん、ハドソンさん、よんまちゃん、追い丼さんに見て頂き、背中を押してもらいました。有難うございます!

その他、1号機を使った楽曲


silvery tones by MINORU YONEMOTO
Live @ Artist Space “Sengoku-Kubo”, Toyko, Japan

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カテゴリー: 自作楽器 SYSTEM Yのニュース, 電子楽器 シンセサイザー | 投稿日: | 投稿者:

藤野純也さんの「ストコフスキーのエレクトリック・オーケストラ-計画の詳細とその経緯-」の抜刷

藤野純也さんの論文の抜刷

電子古楽器研究仲間の藤野純也さんから、ご自身の論文「ストコフスキーのエレクトリック・オーケストラ-計画の詳細とその経緯-」の抜刷を頂きました。

ストコフスキーという20世紀前半に活躍した指揮者が、テルミンやオンド・マルトノなどの電子楽器とオーケストラとの融合を試みましたが、大変残念ながら実現しませんでした。残された文献や資料から、その計画の詳細、頓挫してしまった経緯の推測などなど、とても興味深く読ませていただきました。

この論文に教えてもらったことは、ストコフスキーは何か奇抜なことを考えていたわけではなく、オーケストラの音色・音量の拡張、つまり表現力を増すために電子楽器を取り込むことが目的だったようで、むしろ今日の映画音楽のように、生のオーケストラと打ち込みサウンドと具体音を混ぜて、電子的にド派手に加工する手法の流れに通じているように思いました。

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カテゴリー: 電子楽器 シンセサイザー | 投稿日: | 投稿者:

ミスター・シンセサイザー、Five Gの鈴木清継さんとお話し出来たこと

Five G(ファイブ・ジー)というお店をご存知ですか?

原宿にあるシンセサイザーを扱うお店。
それも最新ものではなく、懐かしいツマミだらけの研究室の機械のようなアナログのシンセサイザーをメインに取り扱っています。
修理した古いものから新製品のアナログまで、もうね、見ているだけワクワク!幸せ!
憧れのミュージシャンが使っていたシンセが山のように展示されてます。
興味のある方はぜひ一度!

2015年5月に行われた「TOKYO FESTIVAL of MODULAR」というシンセのお祭りに参加しました。
映画「ナニワのシンセ界」の監督、大須賀淳さんに誘っていただき、私の自作シンセのSYSTEM Yも少し展示させてもらいました。

Tokyo Festival of Modular 2015

たくさんの素晴らしい出会いがありました。

特に印象に残っているのが、冒頭で書いたFive Gの代表である鈴木清継さんとお話し出来たこと。
なにせFive Gを作ったお方ですからね、まさにミスター・シンセサイザー!
以前からFive Gに行っては、遠目で「あっ!鈴木さんだ!」と心の中でつぶやき、憧れの眼差しで見つめていたわけです(笑)。私の本も読んで頂いているという恐れ多いうわさは聞いていたのですが、ちゃんとお話しするのは今回が初めて。
私は思い切って、SYSTEM Yの最も基本である「豆きち」、「MOちゃん」、「ブザ男」を説明。
コードでつなげてボタンを押すと、豆電球が光ったり、プロペラが回る、あの超原始的なヤツらですよ(笑)。
でも、そのときの鈴木さんのリアクションが本当に素晴らしかった!
静かに深く頷いてくれたんです。
嬉しかったですね…。
やはり凄い方は頭も柔らかいんだと。

あと嬉しかったのは、
ジム・オルークさんから「自走くん」で笑いをとったこと(笑)、
大須賀監督の奥様から「米本さんのシンセが、皆さんを一番笑顔にしましたね♪」というお言葉を頂けたことでした。

今年も参加します!詳細はこちらへ→TFOM2016 トーキョー・フェスティバル・オブ・モジュラー 2016

また鈴木さんに会えるかな?

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カテゴリー: ライブ・イベントの報告, 自作楽器 SYSTEM Yのニュース, 電子楽器 シンセサイザー | 投稿日: | 投稿者:

懐かしのテレビゲームから往年のシンセサイザーの名機ポリモーグへ!? 

映画「ナニワのシンセ界」の大須賀淳監督に誘われ、尊敬する大先輩の安西史孝(アニメ「うる星やつら」音楽など)さんがナビゲートする
ポリモーグ(Polymoog)解体ショーに参加しました。2015年5月15日(金)のことでした。
ポリモーグ解体ショー

会場に向かう前、秋葉原のナツゲーミュージアムに寄りました。

というのも、ポリモーグはYMOが使用したことでも有名で、またナツゲーミュージアムにはYMOのレコードで登場するゲームが何台か稼動していたので、両者を結び付けたいと思ったからでした。

その日のツイートをまとめてみました。


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ナツゲーミュージアムに行きたくなった方は、ナツゲーミュージアムのツイッターから情報をゲットしてください。いつも楽しい情報やネタ!?がいっぱいです。

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イノウエの電子オルガン リズムトーン Rhythmtone 謎のキーボードの正体がわかりました

1994年頃、東京は葛飾区の古道具屋で買った謎の電子オルガン「リズムトーン」。
電池を入れて弾いてみると、単音でしか鳴らない上にヘロヘロな音。
木製の立派な外観に比べ、中の構造や回路は比較的シンプルな作り。
それでもチープな音が大好きだった自分にとっては最高にお得な買い物でした。
弾いているうちに怪しいフレーズが生まれ、勢いで録音したのがこのトラックです。

3年後、とある漫画家さんの個展のBGMを頼まれ、
その中の一曲として、リズムトーンがきれいな曲をブチ壊すというアイデアが浮かんで録音しました。
更に時間が経って接触不良が悪化してより過激になりました。

リズムトーンには、”Rhythmtone”という商品名以外、何も記載がなかったため本当に謎のキーボードでした。

上記2曲をYouTubeで公開してみたところ、見た目の愛らしさと反比例する音の魅力に予想以上の大変な反響がありました。
面白かったのは、第一線で活躍するミュージシャン、現代音楽関係で活躍する作曲家・演奏家、その他かなりの音楽通の方々から反応があったことです。もしあなたがリズムトーンの音に魅力を感じるとすれば、非常に高い音楽性、もしくは感性があることは間違いないでしょう。

あと意外な情報としては、リズムトーンの音に犬や猫が驚いてキョロキョロしたり物陰に隠れたりと反応することでした。

この反響から改めてリズムトーンについて調べてみました。

ネットで明らかにヒットしたのはたった1つ、ある方のツイートだけでした。
それは松阪崇久さんのツイートで、そこには、大阪・新世界の通天閣の北にある古いおもちゃさんで撮影した箱に入ったリズムトーンの写真が。おかげさまでイノウエというメーカーであることが判明しました。
ご本人に許可を得て、写真をここに転載します。
通天閣付近のリズムトーン
更にツイッターで、ま⊃つさんが同じ場所で撮影したと思われる写真をアップされていました。こちらもご本人に許可を得て転載します。
ま⊃つさんのリズムトーン、去年大阪某所で箱入りのものを一台確認しました

電子古楽器の研究仲間の藤野純也さんもリズムトーンに大変関心を持ち、いろいろと調べてくれました。

> 調べてみると名古屋に井上楽器製作所というトイピアノの製造で知られたメーカーがあったようです。もしかしたらリズムトーンのイノウエは トイピアノのイノウエ楽器製作所でしょうか。
> 井上楽器製作所は木の加工技術で特許もとっているようで、リズムトーンのイノウエとトイピアノのイノウエが同じ会社だとしたら、リズムトーンの筐体が美しいのにも納得ができます。

との情報が。そのことをツイッターに書いてみると、
ペンネーム:アベケージさんから、イノウエ製のトイピアノを所有していて、その箱にあるイノウエのロゴとリズムトーンの箱の写真にあるロゴが同じとの報告を頂きました。
イノウエのトイピアノ

これでリズムトーンは、トイピアノで有名な、優れた木工技術を持ちながらも残念ながら1999年年3月に倒産した名古屋の「イノウエ(井上楽器製作所)」の電子オルガンであることが判明しました。
http://hwm7.gyao.ne.jp/hasu/piano.htm
イノウエ製のトイピアノの情報もいろいろと入ってきて、実に音も見た目も愛らしく素晴らしい製品を作っていたことがわかりました。

これだけ多くの人にインパクトを与えるならば、リズムトーンの音を自作の楽器たちで再現したい!
私のヨネミンの音をマイルドにしてビブラートをかければ似るのではと実験したのが下記のツイートです。


鍵盤の接触不良の不安定さはないですが、なかなか似ているのではないでしょうか。これで不安定なキーボードを作れば完璧でしょう。
圧倒的にリズムトーンの存在が大きいと思ってましたが、こうして別の楽器で再現してみると、メロディーもそれなりにヤバかったことがよくわかりました。

もう一台、リズムトーンを手に入れようかと迷いましたが、灯台下暗し、幸せの青い鳥は私の家にいました。

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カテゴリー: 昭和レトロな日々, 米本実の音楽, 電子楽器 シンセサイザー | 投稿日: | 投稿者: