カテゴリー別アーカイブ: 電子楽器 シンセサイザー

ワタリウム美術館 ナムジュン・パイク展に行ってきました

没後10年 ナムジュン・パイク展「2020年 笑っているのは誰 ?+?=??」 @ ワタリウム美術館

ナムジュン・パイクは、私にとっては親戚のおじさんのような存在。いつもはその存在を忘れているが、何かの機会で再会するとトンデモなく影響を受けたことを自覚する。
神宮前にあるワタリウム美術館で行われている
「没後10年 ナムジュン・パイク展 2020年 笑っているのは誰 ?+?=??」
に、高橋貴子さんと行ってきました。
単に記録の展示だけでなく、映像作品は鑑賞できますし、再現した作品は動いています。80年代の音楽と同時に、私たちに多大な影響を与えたナムジュン・パイクの歩みを追体験できます。
電子楽器や音楽が好きな人、社会科学や現代思想に関心のある方など、映像や美術関係の人だけでなくこの機会により多くの方々に見ていただきたいです。
詳細→http://www.watarium.co.jp/exhibition/1608paik/index.html
写真は、入り口でパイクを知った中高生の頃の感覚に戻ってテンション高めの私です(笑)。貴子さん撮影。
ワタリウム美術館前の米本実 写真: 高橋貴子さん
ラジオの中にテレビがある作品とか、テレビの中でローソクが燃えている作品とか、動かすだけでも大変なロボットとか、そのあたりの関係性の逆転発想は無意識に影響受けていると思います。

また彼の活動が音楽からスタートして現代音楽を通過していること、超ハイテクではなく身近なテクノロジーで出来ること、それとの関係を見直していると、パイクや私のような作品は自然と生まれてくるのかもしれません。

赤瀬川原平が「パイクは危険なヨーグルト」と言っていて、逆にパイクは赤瀬川原平の存在を「学食のメンチカツ」に例えていた。両者とも身近な食べ物であるところが面白いですね。

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テルミン博士が開発した自動演奏リズム楽器「リズミコン」をプログラミングで再現 藤野純也さんの発表動画

テルミンを発明したテルミン博士が、作曲家ヘンリー・カウエルの依頼で開発した自動演奏リズム楽器「リズミコン」。

電子古楽器(テルミンやオンド・マルトノなど)について研究されている藤野純也さんが、ピュアデータというソフトで「リズミコン」をプログラミングして、ヘンリー・カウエルの曲を演奏しました。そのプレゼン動画です。

2014年1月9日 at 六本木Bul-let’s 
Pure Data Japan 2nd Session
「Pure Dataによる『リズミコン』の再現」
発表、演奏&PDプログラミング:藤野純也
演奏曲目:ヘンリー・カウエル リズミコンと管弦楽のための協奏曲《リズミカーナ》(1931)より第一楽章(抜粋)、第四楽章

下記のページをご覧下さい。更にリズミコンの理論について詳しい説明もあります。http://telmusica.com/rhythmicon2/

PDのリズミコン
↑以前、このプログラムとSYSTEM Yをつなげた様子も紹介しましたが、今回の動画を見ると藤野さんが何を意図したのかが、より理解出来たように思います。

私も古い電子楽器の歴史や仕組みを調べたことが、自作を始める大きなきっかけとなりました。

そう言えば、熊秀創吉さん開発の「クマ選」というスイッチのユニットでリズムのパターンを選択している感じが、リズミコンみたいだと藤野純也さんに言われたこともありましたね。

以前の記事でも書きましたが、日本では電子古楽器の情報は大変少ないので、藤野さんの研究は大変貴重だと思っています。
いつも電子古楽器研究マインドを刺激されます。

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#SY展 8日目 電子楽器CAmiDionの@きよしさんが来てくれましたよ!

↓この記事からの続きです
#SY展 8日目 渡辺 愛さんが来てくれました Instagramのまとめ

「怪人音楽家列伝」第4回

SY展8日目、電子楽器CAmiDionの@きよしさんに来ていただきました。
@きよしさんとは以前から電子楽器や工作関係のイベントで、お互いの自作機器をつなげて動作実験やセッションをしていました。エンジニアとしての経験に裏打ちされた素晴らしいアイデアと技術にいつも刺激を受け、大変尊敬しています。
今回、米本電音研究所に来ていただけたことで、よりコアなCAmiDionの性能や仕様について伺うことができました。
CAmiDion
CAmiDion(キャミディオン)は、1つのボタンを押すだけで、ギターのように色々なコード(和音)を簡単に弾ける小型のシンセサイザーです。基本的な波形が入った内蔵音源でも充分に楽しめますが、MIDIも付いているので他のシンセサイザーを鳴らすことも出来ます。
詳しくはこちらのページをご覧下さい。
CAmiDionはプリント基板を販売していて自分で作ることが出来ます。

@きよしさんご自身のブログ「CAmiDion blog」の記事に当日の様子が詳細かつ臨場感バッチリにまとまっています。

他にもこの日は渡辺 愛さん、坂ノ下典正さん、ariekさんにも来て頂きました。

↓電子楽器CAmiDionについては下記のツイートと、
そこからのリンクを参照してください。

というわけで無事に一日終了!

↓続きはこちらへの記事へ
手作りモジュラーシンセ #SY展 来て頂いた方のツイートやInstagram、Facebookをまとめました

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#SY展 7日目 萩原悠さん 高橋貴子さんが遊びに来てくれました
#SY展 8日目 渡辺 愛さんが来てくれました Instagramのまとめ

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カテゴリー: ライブ・イベントの報告, 怪人音楽家列伝, 電子楽器 シンセサイザー | 投稿日: | 投稿者:

テルミンで電球やドリルをコントロール!? 電子古楽器研究仲間の藤野純也さんと実験!! #SY展 5日目

↓この記事からの続きです
ピカルミンやSX-150でセッション 熊秀創吉さんの動画 無と有さん #SY展 4日目 (2)

この記事はMake: Japanさんに紹介して頂きました!有難うございます!このツイートを教えてくれたもとじぃさんもありがとう!


※上記の説明が間違っていますので、Makeさんの元々の記事に訂正を追記して頂きました。有難うございました。また下記に正しいシステムの解説もあります。

2016年1月に自宅で行った展覧会の5日目。
電子古楽器研究仲間の藤野純也さんが、
MACでPure Data、そしてテルミンを持って来てくれたので、
2人で怪しい実験!?をしました(笑)。
そのときにツイートした動画をまとめみました。


●藤野さんの解説
ずいぶん前にPure Data上に組んだリズミコン・シミュレータを用いてArduinoを介したSYSTEM Yをドライブしています。
電子音は一切使用していないといことが重要。「機械音」を制御してリズムを演奏するだけでここまでカッコ良くなるというのは予想外。1910〜1920年代の音楽家が「都市の騒音」にたいして抱いていたのはこのようなカッコよさだったのかもしれないと感じた実験でした。

●米本の解説
テルミンの音程と音量に合わせて出力されるCV(電圧)の変化を、秋月のキットを元に設計した調光器とPICマイコンを組み合わせたSYSTEM Yのユニット「CV調光器」に入力。CVに合わせて中の電気量が変化し電球やドリルをコントロールしています。

●藤野さんの解説
CV出力付きテルミンで電動ドリルの回転速度を制御!
あまりのシュールさに耐えきれず、演奏しながら吹いてしまっていますが
ただのバカ実験じゃないじゃ済まされない発見があった。
多分、実際に自分でテルミンでドリルを回す体験をしてみたいと分からないことだと思うのですが、指でドリルのレバーを引く操作では絶対に不可能な微細な制御がテルミンを使うと実現するんですよ。
どれほど音楽は音の微細な制御を要求し、いかに楽器というインターフェイスはそれを実現するように作られているのかということを痛感しました。
余談ですが、ピストルににた形のコントローラ(それこそ電動ドリルのレバーみたいな)で車を走らせて競争するおもちゃ(正式名称なんていうんでしょうか)をテルミンで制御したらおもしろいんじゃないだろうか。

↓続きはこちらへの記事へ
#SY展 7日目 萩原悠さん 高橋貴子さんが遊びに来てくれました

藤野純也さんから、ご自身の論文「ストコフスキーのエレクトリック・オーケストラ-計画の詳細とその経緯-」の抜刷を頂きました。
藤野純也さんの「ストコフスキーのエレクトリック・オーケストラ-計画の詳細とその経緯-」の抜刷
をご覧下さい。

また藤野さんは、テルミンを発明したテルミン博士がヘンリー・カウエルの依頼で開発した自動演奏リズム楽器「リズミコン」の再現など大変興味深い研究も行っています。下記の記事をご覧下さい。
テルミン博士が開発した自動演奏リズム楽器「リズミコン」をプログラミングで再現 藤野純也さんの発表動画

日本では電子古楽器の情報は少ないので、藤野さんの研究は大変貴重だと思っています。いつも電子古楽器研究マインドを刺激されます。

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カテゴリー: ライブ・イベントの報告, 電子楽器 シンセサイザー | 投稿日: | 投稿者:

ACアダプターの極性 ヤマハはセンタープラス! 改造ニニギさん&ハドソンさん

家庭にある交流の100Vのコンセントから、
小型の電子機器のために変換して電源を供給するACアダプター。
YAMAHA アダプター
その機器に付属するものを使うのがベストですが、
出力される電圧(V)や電流(A)、直流(DC)か交流(AC)か、プラグの形など性能が同じであれば互換性があります。
もっとも注意しなければならないのが「極性」、つまりプラス・マイナスの向きです。
これが逆だと動作しないばかりか、機器を壊してしまいますので、
とても慎重に確認する必要があります。

プラグの内側(中心)がプラスだった場合、「センタープラス」
プラグの内側(中心)がマイナスだった場合、「センターマイナス」
と呼んでいます。

さてさて電子楽器のACアダプターの極性ですが、
ヤマハ アダプター
そう!ヤマハはセンタープラス

プラグの極性
念のためにもう一度言っておきますが、ヤマハはセンタープラス!

しかしヤマハのギター用のコンパクトエフェクターだけはセンターマイナス9V!
※YAMAHAのオリジナル規格PSE(Professional System Effectors)シリーズの端子は、独自のシステムボードに取り付けるための特殊な形状でしたが、その後のシリーズではセンターマイナスで間違いないそうです。これについては別の記事にまとめましたので、一番下のリンクからどうぞ!

私のSYSTEM Y自作楽器もセンターマイナス!
BOSSやTONEWORKS、ZOOM、MAXONなどのエフェクターもセンターマイナス!
そして任天堂のファミコンもスーファミもセンターマイナス!

極性変換
↑極性を逆にする変換ケーブルも売ってます。
秋葉原の電子部品を扱っているお店等でお求め下さい。
エフェクター用変換プラグ 1SPOT CYR REVERS 極性反転
という商品も楽器店などで扱っていますね。

友人からの情報で「モバイルバッテリー」というキーワードで調べてみると、
それに付属する変換チップがたくさんあることを知りまして、
電源端子の形状の多様化に軽い眩暈がしました(笑)。

自作 ACアダプター 極性変換
↑ちなみに自作してみました。
部品代と人件費を考えると買ったほうがかなりお得ですが、
リクエストがあれば作り方もアップします。

アダプターつながりで思い出した!
私のSYSTEM Yの数少ない実用的な!?ユニットの中に、
アダプターの分岐がありますね。
DCジャックマルチ
↑ DCジャックマルチ

忘れてた!ACアダプター自体も自作したんだっけ(笑)。
9Vのセンターマイナスの「9太郎」です。
9太郎
↑ 9太郎

というわけで、2016年のゴールデンウィーク頃、
ハドソンさんのツイートが発端となり、
なぜか盛り上がった「ヤマハはセンタープラス!」についてまとめました。

関連記事
↓改造ニニギさん、ハドソンさんのユニークな活動は下記の記事を!
改造ニニギさん & ハドソンさん ベスト・オブ・ツイート 解説:米本実

続いて、音楽仲間の戸川光さんのツイートを紹介します。
冒頭でも書きましたが、ACアダプターは性能が同じであれば互換性があります。
確かに古い機材のACアダプターは大きくて重たいので、
軽くて小さいスイッチング電源方式のアダプターが代用出来るのであれば有り難いですよね。
その場合も極性は大切ですから、もう一度確認!
ヤマハはセンタープラス!


注) ACアダプターはメーカーの推奨するものを使用してください。他のACアダプターの使用に関しては自己責任でお願いします。

実は↓この方のツイートのおかけで、


「ヤマハはセンタープラス」だけじゃない
ことが判明!? ギター用のエフェクターはセンターマイナスということを確認したのでした。↓ぜひ続きをご覧下さい!
ACアダプター 「ヤマハはセンタープラス!」で盛り上がってますが、ギター用のエフェクターはどっち? それとPSE(Professional System Effectors)について少々

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カテゴリー: 電子工作について, 電子楽器 シンセサイザー | 投稿日: | 投稿者: